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その日から私は求美の部屋に同居している。求美が仕事に出かける夜、観損なったDVDを観賞し、朝方求美が帰るといっしょに軽く食事をし、昼ごろまで眠る。起き上がるとロケハンに出かける。求美は祖母の相手をしに出かけるか、それ以外はたいてい部屋でゴロゴロしている。
ある日求美はこんなことをいった。軍用地料の話しになったときだ。
「誰に遠慮することなく使えばいいとあなたはいったけど。私は基地のない街で生まれ育ったのよ。直接基地の被害に遭ったわけではないの。それなのに、そのお金で生活しているわけ。この負担、分かる?その生活から切り離された今も、その重荷はまだわたしにのしかかっているのよ。わたしはそれを返済しなければならない」
しかしそういう求美も、最近では振る舞いがいくぶん軽やかに、表情には張りが出てきたように見える。それと対称的に、私はなにか重苦しい。ルーティンも以前のように解消してくれない。ロケーション・ハンティングの候補地を思い巡らし、実際に出かけることのみが、わずかにその重苦しさから脱していられる、そんな調子だ。
ロケーション・ハンティング×月×日
SC#15
浦添市 パイプライン
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